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レゾルシン 爆発 [ニュース]



レゾルシン 爆発


4月22日に山口県和木町の三井化学岩国大竹工場
のプラントが爆発した事件。


⇒⇒⇒概要こちら


ここでは化学的に少しだけ突っ込んだ内容で
紹介しようと思います。


レゾルシンはベンゼンにヒドロキシル基が
2つくっついた形になっています。
ヒドロキシル基の位置関係はメタ
(一つを基準にするともう一つは隣の隣)
という構造です。


原料としては、ベンゼンとプロピレンが
使われており、これらを反応させて製造します。


このベンゼンもプロピレンも揮発性のある液体ですから
作業中にどこかから漏れ出して引火すれば、
ただちに大爆発することになります。


ニュースではレゾルシンをタイヤの接着剤と
紹介していますが、用途はこれに限らずです。
その他、エポキシ樹脂原料、ビスフェノール類(
これらも立派なポリフェノール)、化学染料などにも
使用されています。


また、今回の事故は市場へも大きな影響を残しそうです。


レゾルシンの製造は、国内では三井化学と住友化学
の2社しか作っていませんから、国内での原料不足
が起こるのは必至です。


輸入するにしてもすぐにというわけにはいきません。


中国の経済成長でタイヤの供給が不足し、
レゾルシンやブタジエンの価格が高騰しています。


今回の事故はこれに輪をかけて需給バランスを
崩す可能性があります。
しばらくは市場でも混乱が続くでしょう。


また、レゾルシンは各種化学品の原料ですから、
これを元に製品を製造している企業への
ダメージも深刻です。


近年多発している化学プラントでの事故。


想定外の出来事に備えて、準備しておく必要
があるのかもしれません。


いざという時のための防災グッズ



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